使用しない時の保管方法 プリンタが一年で一番活躍するのは、やっぱり年賀状を印刷する今の時期だろう。 1月が過ぎて、もらった年賀状もすべて返し終えたあと、
そのままプリンタは来年まで使わない、という人も意外と多いのではないだろうか。
そんなオフシーズンのときにプリンタはどうやって保管しておけばいいのだろうか?
先ほどの目詰まりしないコツをふまえた上で知っておきたいのが、冒頭の2点だ。
“平らな場所に置く”というのは、要するに「立てたり、逆さまにして置くな」ということ。
忘れがちだがプリンタは精密機器で、きちんと設置方向を考えて作られている。
予想外の置き方で長期に渡って保管されると、
圧力がかかってどこかにトラブルが起こってしまう可能性がある。
「押し入れのスキ間が縦方向しか空いてなくて……」というシチュエーションでは、
プリンタを無理に立てて押し込む人もいるかもしれない。
翌年出したときに「あれっ!? 印刷できない」とならないためにも、
なるべく使うときと同じ方向で収納しておこう。
“室温で保管する”というのは、
要するに暑さや寒さの影響を受けやすい屋外の物置や土蔵などに置かないということだ。
そうした物置きは、たいていホコリっぽくなっているシチュエーションが多い。
そこにドカっとプリンタを置いて翌年まで過ごさせるというのは危険なのでやめておこう。
保管方法としてベストなのは、買ったときの状態でしまうという方法だ。
すなわち、購入時にかぶさっていたビニール袋をプリンタにかぶせて、
箱に入れておくということ。
こうすればホコリの混入を最大限に防げる。
ちなみにエプソンによれば、プリンタ自体は、
1年程度の保管だったらインクの目詰まりなどなく、
特に問題なく使えるように設計されているという。
ただし、インクは別で、キヤノン、エプソンともに、
開封後のインクは使用期限が半年と指定されている。
これは、インクの成分が変質したり、蒸発することで、
良質な印刷結果が得られなくなるかもしれないというのが理由だ。
画質の判断は人によって大きく異なるので一概に言えないが、
1年前にしまったプリンタを出してきて、
ここぞという「勝負写真」をプリントアウトすると、期待した画質を得られないこともあるだろう。
逆にイラスト入りの年賀状なら、気が付かない人も多いはずだ。
そうしたしまうコツがある一方で、
メーカー側は「しまわないで、ずっと使っていてほしい」というのが本音のようだ。
友人が多い人や子供がいる家庭などでは、こうした素材を活用する場面も多いはず。
何より、新しいプリンターや複合機を手に入れたら、
あれこれ使ってみたいという人が多いだろう。
目詰まりを起こさないためにも、たまには「遊び」でプリンタを使ってみよう。 |